メガネレンズとは?
メガネレンズは光の屈折や反射などを応用した光学レンズで、設計・素材・表面処理
により構成されています。そのためメガネレンズの評価は、それらの総合性能で判断
する必要があります。
素材はガラスとプラスチックに大別されますが、メガネレンズとして以下のような条件
を満たさなくてはなりません。
1 透明度がよく均質であること
2 耐熱性、対擦傷性、耐衝撃性、耐薬品性などに優れていること
3 屈折率、比重、アッべ数がバランスよくなっていること
そのほか加工性に優れ、経年変化が少ないことも大切です。
3番目にあります屈折率、比重、アッべ数についてご説明いたします。
(1)屈折率
屈折率は空気(真空)中で1.0とし、数値が高いほど屈折の度合いが大きくなります。
メガネレンズの場合、屈折率の高いものほど薄くなります。つまり、近視のレンズでは
周辺が薄くなり、遠視などのレンズは中心部分が薄くなります。
(2)比重
ある物体の重さと4℃の水の重さ(ともに同じ容積または体積)の比のことです。
ですから比重が大きいものほど、重いということになります。
メガネレンズの場合、一般に屈折率が高いものほど比重も大きくなります。
(3)アッベ数
レンズは物を見たときに色ずれを起こすことがあります。この色ずれのことを色収差と
いい、その割合を分散率といいます。
分散率の逆数のことをアッベ数といい、その値が大きいほど色収差が少ないということ
になります。
ですから理想のメガネレンズは、屈折率が高く、比重が小さく、アッベ数が
大きいもの、ということになります。
しかし屈折率、比重、アッベ数はいわば3点シーソーのような関係にあり、
そのすべてを満足させることはできません。
そこで、この三つの要素がバランスよくなるレンズの開発に、メガネレンズ
の各メーカーは取り組んでいるわけです。
そのほかメガネレンズには表面処理として、反射防止コート、ハードコートが
施してあり、最近では汚れがつきにくい撥水コートやキズ防止コートなどがつ
いているものもあります。
さらに眼に有害な紫外線をほぼ100%ちかくカットする機能のついたレンズ
も標準化されつつあります。
なにかと話題になる紫外線ですが、眼に直接影響を及ぼすものとして、
UV‐AとUV‐Bがあります。UV‐Aは水晶体に吸収されて白内障の原因の
ひとつになると言われています。UV‐Bは角膜で吸収されて角膜炎の原因
になると言われています。
いずれにしても、紫外線対策はしっかりやっておくに越したことはなさそうで
すね。
それからよく誤解されやすいのですが、レンズに色をつけただけでは紫外線
を除けることはできません。カラーレンズであっても必ず紫外線カットをつけ
てください。紫外線カットが標準装備されたレンズも最近多くなっています。
あとはお好みでカラーレンズになさるのもいいと思います。
お客様にはどのカラーがお似合いか、ていねいにご説明をさせていただきます。
そのほか、太陽光などでカラーレンズに変身する調光レンズや、フィッシング
には欠かせない偏光レンズなど、各種機能レンズもお取り扱いいたしております。
当店取り扱いレンズメーカー
NIKON-ESSILOR HOYA SEIKO TOKAI PENTAX
|ページTOP|へ |HOME|へ
|